闇金の押し貸しの傾向と対策。警察への相談は？

2004年に改正された出資法ならびに貸金業規制法で闇金対策が強化され、闇金被害が大幅に減少したともいわれます。ただ、闇金業者も手を変え品を変え、新たな顧客獲得のための手段を講じています。

押し貸しもその一つで闇金の新たな収益源になりつつあり、被害の拡大が懸念さています。この新手の押し貸しについてさらに詳しく解説をしていきます。

数ある闇金の手口

闇金の悪質な手口は数多くあり、押し貸しもその一つです。いくつかの手法と、押し貸しについてまとめてみました。

昔から続く闇金の強引な手口

闇金の暴力的な取り立ては今に始まったことではありません。「腎臓売れ、肝臓を売れ」「風俗で働かせるぞ」などと、暴力的な言動で債務者を脅し続けるのが闇金の専売特許でした。

ここ数年で一昔前の恫喝は警察の取り締まりにより多少緩和されてきましたが、まだなお強引ともとれる言動で債務者を苦しめているのが現状です。

新たな手口ソフト闇金

闇金業者も単純ではありません。次々に新しい手口で顧客獲得に乗り出します。ファーストコンタクトは紳士的な態度で近づいてきます。

一見すると大手消費者金融の窓口で対応されているような錯覚さえ覚えます。お客様を最上級のもてなしで囲い込みます。このような闇金をソフト闇金といいますが、その本質はまったく変わっていませえん。

このあたりの最新の闇金手口については、弁護士事務所にいって詳しい情報を入手してきました。こちらも併せてお読みください。

突拍子もない手口押し貸し

そして闇金の究極系といえる手口が広がりつつあります。押し貸しという言いがかりにも程がある手法です。顧客債務者の口座にいきなりお金を振ります。それをもとに利息付の返済を迫るものです。債務者にしてみたら青天の霹靂です。融資を申し込んだわけでもないのに突然お金が振り込まれ、闇金から借金を返せとせがまれるのですからたまったものではありません。

闇金からの押し貸しに対する対策

被害対策その①無視

いきなりお金が振り込まれたら恐怖がよぎります。闇金は振り込みがあると同時に元利金の返済を要求します。まったく身の覚えのない融資ですので無視を決め込んでください。

契約に則ってした融資ではないため契約はそもそも成立しません。振り込みは無効です。ですから闇金の強引なやり方は無視して結構です。

相手にしていたら闇金のペースにハマってしまいます。

被害対策その②返金

押し貸しにおいて闇金を相手にしないことが寛容ですが、振り込まれたお金はどうすればよいか迷ってしまいます。闇金に連絡をとり口座へ返金しようとしてもはぐらされるだけです。

こういう場合は銀行に行って身の覚えのないお金が振り込まれたといって、適切に対処してもらうことがベストな対処法といえます。押し貸しとはいえ口座にそのまま振り込まれたお金を残しておくことはトラブルのもとです。

被害対策その③口座解約

押し貸しは顧客、元顧客に対して実行される行為。元顧客であっても銀行口座が把握されているため見知らぬお金が振り込まれてきます。

ましてや現在、債務返済中の顧客なら利用されている口座に追加の融資が知らぬ間に行われます。

このような時は闇金に知られている口座を解約することが寛容です。振り込み口座がなければそもそも押し貸しは発生しません。

被害対策その④被害届

闇金業者は手段を選ばずに近づいてきます。このため押し貸しをしたと思いきや、いきなり強い口調で返済を迫ってきます。

融資の約束をしていないので契約は無効ですが、闇金が押し貸しでいちゃもんをつけ、恫喝してきた場合は脅迫罪が成立します。言いがかりをつけられれば即、警察へ相談に行きましょう。

泣き寝入りすることがもっともしてはならない行為となります。

押し貸しの特徴

押し貸しは大金が振り込まれるのではなく、1、２万円というわずかな金額が振り込まれるため、（元）債務者もあまり気にしないで放置する傾向があるようです。

ここに闇金の狙いがあり、いきなり利息付融資の返済を迫ってくるパターンが読み取れます。小額の金額であっても法外な利息を求め、その利ザヤで収益を図るのが闇金の典型的なやりかたになっています。

泣き寝入りするべからず

押し貸しが行われても冷静さを保ちましょう。安易に闇金と連絡をとらず、銀行、警察、そして弁護士に相談することで問題は解決します。

闇金の言いなりになることが最悪の結果を招き、さらなる問題を誘発してしまいます。闇金とは無登録業者のことを指し、貸金業法に違反する存在です。

闇金と関わるから押し貸しが発生します。お金に困ってもくれぐれも闇金から融資を受けることだけは避けておきましょう。

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