債務整理の森

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債務(負債)と借金の違いとは?

 

シカ

債務整理について調べているんだけれど、なんだか似たような言葉が多くて困っているんだ。

債務や債券、借金、負債って、それぞれ違う意味なの?


ミミズク

債務整理でよく使う用語は、似たような言葉が多いから迷ってしまうよね。

今回の記事では、債務整理によく出てくる言葉、債務や債券、借金などの言葉の意味について、詳しく説明するよ。

借金を整理できる方法を債務整理といいますが、債務整理について調べていると「負債」「債務」「債権」「借金」など似たような言葉が多く出てきます。

この記事では、債務整理について調べていると出てくる債権・債権者・債務者・借金・負債などの用語の違いについて説明します。

債務(負債)と借金の違いは?

シカ

債務と借金は同じ意味だと思っていたんだけれど、この2つの意味にはどんな違いがあるの?


ミミズク

債務は、お金だけではなくて、物を返済する義務がある場合にも使われるんだ。

借金の場合には、お金の返済のみを表す言葉となるね。

その他にも債務整理に関係する言葉について、チェックしてみよう。

債務とは

法律上の用語で「法的に物を渡したり、お金を払ったり、何かをする義務が発生しているもの」を総称して債務といいます。

日本政府は借金が多く、財政が困難だと言われていますが、国債も含めた国の債務は政府債務と呼ばれます。

債務整理の場合でいうと、債務とは「お金を返す義務」のことです。

債務とは

債務は「特定の人に対し何らかの給付・行為をする法的義務がある」という広い意味のため、目的が金銭の給付とは限りません

例えば、雇用契約や業務請負契約なども債務となります。

お金を返す義務がある場合は「金銭債務」と呼ぶことがあります。

債務者とは、特定の債権者にお金を借りている(カードローンやおまとめローンなどの借金)のほか、住宅ローンや自動車ローンなどの未払い、借金を滞納しているなど、支払いの義務がある人を言います。

反対の言葉として債権があります。

こちらは「特定の人に対し何らかの給付・行為を請求する法的権利がある」という意味で、お金を返して欲しいと請求する場合は「金銭債権」と呼ぶことがあります。

債権者とは、債務者に対して金銭の給付を請求できる人を言います。

債権者は、例えば借金であれば貸金業者、住宅ローンや自動車ローンなら銀行となります。

借金とは

法的に「金銭消費貸借契約」を交わし、お金を借りることを借金といいます

借金とは

借金は、貸主から金銭の交付を受け、借り主は受けた金銭と同額(または契約で決めた利息を含めた返済額)を返済しないといけなせん。

債務整理では、貸主が銀行やクレジット会社、消費者金融などになります。

負債とは

企業の簿記会計用語で「企業が第三者に支払う義務があるもの」を総称して負債といいます

簡単に言うと、会社の借金です。

企業がどのように資金を調達し、どのように運用しているかを表したものを貸借対照表(バランスシート)といいますが、この表は3つの項目「資産」「負債」「純資産」に分かれています。

貸借対照表

  • 資産…現金・預金・売掛金・建物など「調達した資金の使い道」
  • 負債…買掛金・未払金・預り金・借入金など「借金して調達した資金」
  • 純資産…株主の出資金など「返済の必要がない資金」

このように、「負債」とは会社が銀行などから借りたお金を言いますので、個人が債務整理をする際にはあまり使うことがない用語です。

会社や企業が負債を整理して事業を再生する債務整理や会社の破産手続きなどでは使われる用語です。

負債・債務・借金の違いとは

上記のように、似たような言葉であっても実は違います。

負債は会計用語で会社の借金のこと。

債務整理に関係のある用語としては、お金に限らず何らかの行為をする義務を総称した「債務」と、契約に基づいてお金を返す義務がある「借金」となります。

債務や借金を放置すると、債権者から起訴されてしまい、裁判所を通じて差し押さえ命令が出てしまう事もあります。

債務整理における債務とは

債務整理における「債務」とはお金を返す義務のこと、つまり借金と同じ意味となります。

この借金を整理する方法を債務整理と呼んでいます

債務整理には、任意整理・特定調停・個人民事再生・自己破産があり、今後の生活を考えた時に、どの方法で整理をすると最適かは状況によって違ってきます。

債務整理を行うと、個人信用情報に事故情報(通称ブラック)が残り、今後の借り入れに制限が出ますし、保証人に迷惑が掛かってしまう場合もあります。

ですが、それぞれの債務整理にはメリット、デメリットがありますから、任意整理がよいのか、個人再生が良いのかなど迷う場合や、過払い金請求や、今後の再生計画や返済方法について考えたい場合など、専門家に意見を聞きたい場合は司法書士または弁護士に相談しましょう。

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西岡容子

青山学院大学卒。認定司法書士。
大学卒業後、受験予備校に就職するが、一生通用する国家資格を取得したいと考えるようになり退職。その後一般企業の派遣社員をしながら猛勉強し、司法書士試験に合格。

平成15年より神奈川県の大手司法書士法人に勤務し、広い分野で実務経験を積んだ後、熊本県へ移住し夫婦で司法書士法人西岡合同事務所を設立。

「悩める女性たちのお力になる」をモットーに、温かくもスピーディーな業務対応で、地域住民を中心に依頼者からの信頼を獲得している。
以後15年以上、司法書士として債務整理、相続、不動産を中心に多くの案件を手掛ける。

債務整理の森への寄稿に際しては、その豊富な経験と現場で得た最新の情報を元に、借金問題に悩むユーザーに向け、確かな記事を執筆中。

■略歴
昭和45年 神奈川県横浜市に生まれる
平成5年   青山学院大学卒業
平成14年 司法書士試験合格 
平成15年 神奈川県の大手司法書士法人に勤務
平成18年 司法書士西岡合同事務所開設

■登録番号
司法書士登録番号 第470615号
簡易裁判所代理権認定番号 第529087

■所属司法書士会
熊本県司法書士会所属

■注力分野
債務整理
不動産登記
相続

■ご覧のみなさまへのメッセージ
通常、お金のプロである債権者と、一般人である債務者の知識レベルの差は歴然としており、「知らない」ことが圧倒的に不利な結果を招くこともあります。
債務整理の森では、さまざまなポイントから借金問題の解決方法について詳しく、わかりやすく解説することに努めています。

借金問題を法律家に相談する時は、事前に債務者自身が債務整理についてある程度理解しておくことが大切です。
なぜなら大まかにでも知識があれば法律家の話がよく理解できますし、不明な点を手続き開始前に質問することもできます。

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