うつ病で作った11社の借金を自己破産した体験談

複数の専門家に相談した方が良いです。

実際に、街角法律相談所で自己破産を行った中島さん（仮名）にその体験談を聞いてきました。 債務整理の先輩からアドバイスもありますので、参考にしてみてください。

債務整理をする事になったキッカケ、その時の状況（借金詳細）

ストレスからお酒に逃げ、うつ病に・・・

仕事の多忙によるストレスなどにより、夫婦仲がぎくしゃくするようになり、そのためお酒に逃げて、飲食代を多額に使うようになり、カードローンに手を出したのが始まりでした。

鬱病と診断され、1年後に離婚し、離婚をきっかけに歯止めが効かなくなりローンが高額に及び、鬱病から通常の勤務が難しくなり、返済のメドも立たなくなったため、親戚からの助言もあり、無料相談を通じて弁護士へ債務整理（自己破産）の相談をしました。

借金の状況は、カードローン会社11社

借入先	金額
OMCカード	90万円
モビット	53万円
アットローン	20万円
クオークカード	40万円
DCキャッシュワン	50万円
プリーバ	49万円
アイフル	19万円
プロミス	50万円
アコム	40万円
丸和商事	27万円
UFJニコス	27万円
合計	465万円

弁護士の選び方と、弁護士を決めた理由

街角法律相談所に相談しました。

鬱病の影響もあり、様々なところへ連絡して会って検討するという判断能力が低下していたこともあり、無料相談の電話をしました。

そこで相談に乗って頂き、紹介して頂いた弁護士先生の事務所へ一度正式に相談にお伺いしました。既に車も手放しており、公共交通機関しか交通手段がない身でしたので、公共交通機関で行きやすいことと、相談料および手続きに要する費用が分割支払い出来るところというのが、私の中の条件でした。

ご相談にお伺いし、対応してくださった事務所の方の印象がよく私の条件も満たしておりましたので、お願いすることとしました。街角法律相談所から相談をうけ、名古屋のすずたか事務所に依頼しました。

債務整理の方法と、債務整理後の状況

自己破産を選択、40万円+消費税+実費3万円

私の場合は、収入と借金のバランスから考えて、自己破産しかないとのことでしたので、自己破産の手続きを依頼することとなり、費用は合計で45万円でした。

内訳は、弁護士報酬40万円と消費税。それに前受金として実費などに充当するお金として3万円掛かりました。

自己破産後は、手続きの祭に弁護士先生とお約束させて頂いた生活の見直しをはかり、引っ越すことにより家賃を下げ、またお酒に逃げる生活態度を改め、鬱病についてはしっかりと治療を重ね、仕事も無理のない範囲のものとし、生活は苦しいですが、借金に追われるような生活からは抜け出せて、ほっとしています。

その弁護士（司法書士）に依頼して良かったか、失敗談など

直接話ができる機会は少なかった

振り返ってみますと、分割支払いであったため、支払完了後の手続きとなっておりました。そのため自己破産となるまで、1年近くの期間が掛かってしまいましたので、分割支払い中でも手続きをしてくださる事務所もあるとのことなので、そちらの事務所のお話しも聞いてみるべきだったかなと思っています。

また大きな事務所にお願いしたせいかも知れませんが、対応は基本的に事務の方で、弁護士先生と直接という機会はすごく少なかったことは、少々不満でした。

債務整理後の状況、これから債務整理をされる方にアドバイスを

１社ではなく複数の専門家に話を聞くことをお薦めします

現状生活が楽になっている訳ではないですが、借金に追われる生活は、精神的に想像される以上に厳しいものがります。

経験者にしか分からないものです。そういう状況から抜け出すためにも債務整理は大きな助けになります。非常に助かりました。

ただ当時の私は、病気もあり借金に追われるという精神的にも判断力などが著しく低下していたように思います。債務整理と言っても、自己破産だけではなく、任意整理や個人再生という道もあります。相談しにくい事柄であることは、充分理解しておりますが、1件だけではなく多くの話しを聞かれることをお薦めします。

管理人より一言アドバイス

たしかに、１社だけに相談して決めてしまうよりは、少なくても２社、セカンドオピニオンの意見も聞いた方が良いでしょう。分割や後払いについても対応できる事務所とそうでない事務所があります。

 - 債務整理の体験談, 自己破産の体験談