任意整理をした体験談
実際に、任意整理による和解交渉手続きを行った白崎さん(仮名)にその体験談を聞いてきました。 債務整理の先輩からアドバイスもありますので、参考にしてみてください。
債務整理をする事になったキッカケと借金状況
20代の頃、収入が低かったこともあり銀行系のカードローンをしたことが、15年以上借入を続けては返しの繰り返しになるきっかけでした。
給料の振込口座を作った時に、銀行口座のカードにカードローンができる機能のカードを選んでしまい、はじめは3万円ほどの借入から始まり、徐々に大きな金額を借りるようになりました。
当時社員ではなく、契約社員や派遣社員として働いており、収入が不安定になる期間があったので、そのときに次の仕事へのつなぎの資金としてローンを利用していました。
リボ払いだったので、毎月たいした負担にならず返済していたのですが、それをいいことにどんどん借入が増えていきました。
そんな状況を15年以上繰り返し、リーマンショックの頃ちょうど派遣の契約期間が終了し、次の仕事がまったく見つからないことがありました。
ようやく見つけた仕事も時給が低かったため、収入が10万円近く減ってしまい、そんな状況が数ヶ月続き、さらに借入が増えていきました。
カードローンだけでなく、生活費にクレジットカードで使っていたので、クレジットカードの返済もあわせると月に8万円ほどになっていました。
- 銀行系カードローンが94万円。
- クレジットカードAのショッピング96万円。
- クレジットカードAのカードローン 64万円。
- クレジットカードBローンが90万円
合計344万円で、月々の返済は8万5千円ほどになっていました。
そのときの収入が手取り17万円を切ることもあったので、一人暮らしの自分にはとても返せる金額ではありませんでした。
通常の仕事のほかに、Wワークで稼いでいましたが、前職の給与の水準にもどる希望もそのときは見えなかったので、とにかく精神的にも肉体的にも疲れ果てていて、返済が9万円近くになるともう無理だと思い弁護士事務所に相談する決意をしました。
弁護士の選び方と、弁護士を決めた理由
自分が弁護士事務所に相談に行くことになるとは、夢にも思わなかったので、実際相談に行くことにはずっと抵抗がありました。
恥ずかしいし、認めたくない気持ちがありましたので、債務整理を主にやっている事務所であれば、事務的に対応してくれるので自分の相談なんて目立たないだろうと思い、あえてCMでやっている弁護士事務所を選びました。
とにかく恥ずかしい気持ちだったので、注目されたくなかったのです。
たいてい無料で相談を受けてくれるので、2社の弁護士事務所に相談に行きました。1社目は有名な弁護士事務所でしたが、相談の最初に対応してくれたのが、大学を卒業したばかりのような若い司法書士の方でした。
あまり慣れていないのか、ずっと下をむいてたどたどしく対応する姿に不安を覚えました。後から対応してくれた弁護士さんは頼りになりそうな女性の方でしたが、私の希望の任意整理ではなく自己破産ばかりを熱心に勧めるのでまた不安が増しました。
実家の親の名前まで書類に記載してくれと言われて、相談だけだったので断ると、2、3度また記載して欲しいといわれたので怖くなったのでその事務所に依頼するのはやめました。
2社目の弁護士事務所は、最初に対応してくれた司法書士の方が、とても誠実でしっかりした受け答えのかたで、書類に実家の親の名前も住所も必要ないといわれ、むしろ間違って連絡すると困るから書かないでくれと言われたので安心して依頼することにしました。
実際に行った債務整理の方法と、債務整理後の状況
はじめから任意整理を希望だったのですが、依頼した弁護士事務所では自己破産を勧められました。
収入も低いし不安定だったので無理はないと思いましたが、官報がWEB上で見られることになっていることに不安を覚え、やはり大変でも任意整理を希望しました。
3年ではとても返済できないので、5年で月に6万円ずつ返済していくことで和解して、着々と返済しています。
はじめの1年は収入も不安定で苦しく、1ヶ月遅れることもありましたが、Wワークで仕事が終わった後にアルバイトをしたり、土日にアルバイトをしたりしているうちに、2年、3年経つうちに、本業の派遣の仕事がだんだん元の時給に近づいていき、現在はWワークをしなくてもなんとか返済ができるようになりました。
それでも時給制なので、祝日が多いとき、年末年始、GWなどは収入が減って返済が難しくなることがあります。債権者の業者のかたに連絡してなんとか1ヶ月待ってもらったりしながら頑張っています。
その法律家に依頼をして良かったか
もし今、債務整理を依頼するとしたら、現在の弁護士事務所には依頼していなかったと思います。
もう少しよく調べて依頼すればよかったのかなとも思いますが、もう過ぎたことなのでこれでよかったのだと思います。
無料相談の時に対応してくれた誠実そうな司法書士の方には今でも感謝していますが、私の担当となった弁護士は20代のまだ若い女性の弁護士で、あまり債務整理の経験はないようでした。
私の知っていることでも知らなかったり、人の目を見て話をしないことが多く、無意味に手もとの資料をめくってみたり、かと思うとお説教を始めたりするような弁護士でした。
担当弁護士を変えて欲しいと思いましたが、弁護士事務所の機嫌を損ねて辞任するといわれても困ると思ったので、結局ずっと担当弁護士のままです。
和解の後、数ヶ月たって返済が苦しくなり1ヶ月待ってもらえないか電話をしたことがありましたが、和解したからできない、契約をもう一度やり直すことになるの一点張りでした。
ですが、支払いが遅れても連絡すれば金融業者は相談にのってくれることを知っていましたので、自分で交渉しますと弁護士に許可を得て自分で交渉して待ってもらえることになりました。
その時、何のために弁護士がいるのかわからないと感じました。
これから債務整理をされる方にアドバイス
債務整理をして本当によかったと思っています。
返済は苦しいことも多いですが、着実に借金が減っているのを実感できてうれしいです。弁護士事務所に相談に行ったときは、本当に恥ずかしくて情けなくて自分でも辛い気持ちしかありませんでした。
今まで見ないようにしてきた借金の額と向き合わなくてはならなくなり、自分がどれだけの借金をしていたのかをきちんと把握できたことはとても良かったと思います。自分の収入の中で物を買う感覚をなくしていたのだと実感しました。
あれほどなくてはならなかったクレジットカードですが、今は使えなくてもあまり困りません。
たまに、クレジットカードがあれば今これが買えるのに!と思いますが、しばらくたつと忘れているので、本当に欲しいものではなかったのだと思います。
債務整理をするまでは、本当にゴールも見えないマラソンを続けているようなものでしたが、今はゴールの見えるマラソンをしているような気がします。
同じ辛さでも、後者のほうが希望の見える辛さです。
もし、弁護士事務所への相談を迷っているかたがいたら、一度無料相談だけでも試してみることをお勧めします。きっとなにか解決のヒントがもらえると思います。
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債務整理の森編集部
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