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【第4回】借金玉が語る「奨学金でいかに人生を楽しむかの話」

 

借金玉の連載シリーズ第4回は、「奨学金の話」です。

奨学金の話

奨学金についてなんか書いてって言われたので書きます。

まず、「奨学金を借りるべきか」というお話ってあるじゃないですか、あれってナンセンスだと思うんです。一種なら無利子、二種なら1%程度の利率。こんな利率で数百万借りる機会なんて、あなたがそれなりの会社にお勤めして家を買う時くらいしかないわけですよ。

そういうわけで、合理性で考えるなら奨学金は「MAXまで借りる」以外の答えは残らない。

僕はそう考えモリモリ借りて余剰は全て投資に回していたんですが、卒業寸前にリーマンショックに膝を撃ち抜かれまして、まぁあんまり思い出したくないのでこの話この辺でいいっすかね、どうも借金玉です。

そういうわけで、最近知人が「奨学金について考えることをやめるライフハックを敢行していたら裁判所に呼び出された」みたいなことが多発しておりまして、奨学金破産なんてのも問題になっていますね。

個人的には貸した金を回収できないのは貸した方が悪いと僕は思っておりますので、破産した方が得なら破産しとけばいいと思います。ただ、破産も結構デメリットあるので色々考えどころではありますが。

なんにせよ、世の中世知辛いので奨学金の返済というのは皆さんなかなか辛いところですね。僕はまとまった金が入った時にドカンと返したら、その後財政状況が地の底に落ちて「返済は計画的に」という言葉の意味を噛みしめた記憶があります。

返せばいいってもんじゃないから借金は奥が深い。奨学金返してカードローン使うとかそういうナンセンスからしか人は学ぶことができない。

奨学金を借りるべきだろうか?

そういうわけで、借金トークはこの辺にして冒頭のお話に戻ります。

奨学金を果たして借りるべきかですね。これに関しては、ぶっちゃけニュアンスとしては「勝負」なので、資金調達に見合った成果をあなたが出せれば勝ちのゲームです。宝くじとかパチンコと違って努力の介入する余地が大きいので、個人的にはかなり「借りていい」金だと思います。利率も安いしね。投機ではなく投資であると言えるでしょう。

実際、自分が大学に通ってその結果として奨学金を返済できるかとかやってみないとわかんないわけですから、「イケるぜ」と思ったなら借りるべきでしょう。これは良いことと言い切れないやつですが、日本は今でも結構学歴社会ですしそれなりの大学を出ておくと結構たくさんのドアが開きやすくなります。しかし、18歳時点でその判断をやれる子供がそうそういるわけもないというのが辛いところですよね。

実際、例えば偏差値~以上の大学なら奨学金を借りる価値があるとかそういうのは非常に定義しにくいです。僕なんて奨学金借りまくって文学部に通うという世の中ナメ切った行動をとっているわけで。ここは別軸の考え方を導入する必要があります。

その大学、あなたに合ってますか?

我々商売人は息をするように借金をします。1000万借りて仕入れて1200万で売って返済みたいな商売をしているひともいっぱいいます。こういう借金を「するな」とは誰も言えないでしょう。

ちなみに、農業なんかも結構こういう商売です。借金して作物を育てて収穫して返済というルーチンで生き残っている農家はたくさんいます。僕の祖父は北海道の冬における代表的な投機、イチゴのハウス栽培ですごいことになったりしました。

あれは赤いダイヤと呼ばれる男の中の男の商売で、借金してビニールハウスを建てて雪の降りしきる氷点下の中でガンガン灯油を焚いてクリスマス需要に向かってイチゴを栽培するのです。ある日手入れをしにいったら、ビニールハウスの中の芽は食いつくされ、大量のシカがヌクヌクしていたりしたそうです。試される大地らしい心温まるエピソードですね。

奨学金も原理で言えばこれと同じです。

あなたのイチゴが実るかについて考えてようというお話です。しかし、繰り返しになりますが現実を言えばそんなことはわからない。やるぞ、という気持ち以外に担保などありません。そういうわけで、少し考え方を変えてみましょう。

あなたは奨学金によって人生を楽しめるかです。というのも、人間というのは楽しいことなら続きますし結果も出しやすい。大学というのは結構退学する人がいます。実際僕も一つ退学しました。「面白くない勉強、合わない環境」ほど苦痛なものはないのです。こうなると、あなたのイチゴが実る可能性は恐ろしく低いものになります。

幸い、大学というのは結構入学希望者に門戸を開いています。本気を出せば大体の大学は授業に潜り込んで学食でメシを食うことすら可能でしょう。僕の母校でも時々高校生が授業に潜り込んでいました。

大学を社会的な意味合いや実利だけで選ぶのは非常に危険です。僕の生まれ故郷は、公務員になるかラッパーになるしか生き残る道がないところだったので当然僕も公務員に、具体的に言えば教師になろうとしたのですが、勉強内容があまりに合わない環境があまりに合わないという理由で即退学という事態になってしまいました。判断が早かったから助かりましたが、あのまま三年目くらいに退学していたらと思うと未だにゾワっとします。

ちなみに、大学を辞めるのはマックのポテトを買うくらいの手間なので安心してください。

人生を楽しむためのリスクテイクを

大学は就職実績で選べ、みたいな話がよくありますよね。

実際我々文学部も奨学金を滞納すると、「文学部に奨学金で行くとか脳みそプルーストなの?失われた金を求めろクズ」みたいなことを言われてしまうわけです。

しかし、敢えて僕は声を大にして言いたい。結果出したいならおまえの好きなことをやれと。自分が「リスクを取ってでもこれを学びたい」と思えるところに行けと。可能なら何度か実地に赴いて内部を見ておけと。大学の雰囲気というのは意外と中に入ってみるとわかるものです。

おまけで、選び方のコツを一つ伝授しますと「マンモス大学」と「小規模大学」という二択を考えておくといいです。マンモス大学というのはクソデカい私大とかで、クラスなどの縛りも緩く一人学食でメシ食うのもあまり苦になりにくい。

逆に、良く言えばアットホーム、悪く言えば高校の延長のような大学もあります、地方国立とかに多いですね。このどちらの環境が向くかはあなたが学校祭や体育祭が好きかを考えればすぐわかるでしょう。僕は大学の学祭とか行ったことないです。母校には100キロハイクとか脳に虫が湧いたようなイベントがありますが、体力が余っているなら炭鉱にでも送りこめばいいと思います。

あらゆるリスクは人生を楽しむためにとるものです。

それがどのような結果に終わったとしろ、あなたの人生が豊かになればそれはそれで勝ちなのです。破産は悲劇ではなく権利だ、ということも追加で覚えておくといいでしょう。

それでは、奨学金を借りるか悩んでいる皆さま良い人生を。1年目の6月とか7月に数か月分の奨学金がドカっと入りますが、この金でバクチを覚えるとかそういうことにならないように気をつけましょうね。僕はウヒョー大金だ!と思ってたら一瞬で消滅して、あれ?生活費どこいった?ってなりました。

借金玉は皆さんの良き借金ライフを心よりお祈りしています。やっていきましょう。

奨学金が返せない、という方はこちらの記事も是非。

奨学金が返せない時の対策と破産前の選択肢

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診断はADHDでコンサータ54ミリを服用しながらなんとか生きている発達障害者。ASDの傾向も多分にあり。大学卒業後、金融機関勤めを経て起業の後大コケしたというキャリアです。現在は雇われ営業マンをやったりブログを書いたりツイッターを書いたり文章を書いたりしています。

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