エムユーフロンティア債権回収会社から債権譲渡通知書やお支払いのご依頼が来た時の対応策

エムユーフロンティア債権回収会社から、債権譲渡通知書やお支払いのご依頼などの通知（ハガキ）がきた場合はどのように対応するのが正解なのでしょうか。

このあたりについて、直接エムユーフロンティア債権回収会社に電話で問い合わせをしてみました。具体的な対策と、電話内容についてお急ぎの方はこちらからお読みください。

エムユーフロンティア債権回収会社って？

サービサー（債権回収会社）とは不良債権の迅速な処理の促進を目的として1999年施行の｢債権管理回収業に関する特別措置法｣に基づき、法務大臣から許可を得て設立された民間の債権管理回収専門の株式会社を意味します。

エム・ユー・フロンティア債権回収会社は上記のサービサー法に基づき設立された三菱UFJフィナンシャル・グループのサービサーです。

現在、約1,100名の従業員と全国主要都市にネットワークを持つ「我が国最大級のサービサー」で、リテール・法人債権の無担保・有担保債権を取り扱い正常債権から延滞債権までのあらゆる段階の管理・回収業務を行っています。

また、企業の再生支援業務やアドバイザリー業務など幅広いサービスを提供しており、日々変動する売掛金・動産の管理を行うことによりスキームの拡大に取り組むなど常に一歩先を見すえた取り組みに挑戦するフロンティア精神旺盛なサービサーと言えます。

つまり、エム・ユー・フロンティア債権回収会社は三菱UFJフィナンシャル・グループのサービサーとして、業界のリーディング・カンパニーに相応しいコンプライアンス体制を構築するとともにサービサー業界の「フロント・ランナー」と言えるサービサーです。

エム・ユー・フロンティア債権回収会社が取り扱う債権は以下の特定金銭債権に限定されます。

金融機関・保険会社等の貸付金債権	事業資金・非事業資金（個人ローンを含む）
登録貸金業者の貸付金債権	消費者ローン・企業向貸付・償却済貸付
政府系金融機関・都道府県貸付金債権	個人向貸付・企業向貸付・償却済貸付など
クレジット債権	クレジットカード債権・個品割賦債権など
リース債権	リース契約にもとづく金銭債権
信用保証会社・機関の求償権	特定金銭債権の保証履行にもとづく求償権
債権買取会社の有する金銭債権	SPC・SPVが有する金銭債権

エムユーフロンティア債権回収会社の詳細

本社	東京都中野区本町二丁目46番1号中野坂上サンブライトツイン20階
電話	03-3373-5111（代表） 03-3373-5358
許可番号	2000年2月10日　法務大臣　営業許可番号　第28号
資本金	15億円
設立日	1999年 7月 設立（資本金5億円）
事業内容	正常債権の管理・延滞債権の管理回収・督促・破綻債権の管理回収など
社員数	約1,100名（出向・嘱託・パート・派遣社員を含む）
株主	㈱三菱東京UFJ銀行(96.471%)㈱ジェーシービー(2.353%) 損害保険ジャパン日本興亜㈱(1.176%)

エムユーフロンティア債権回収会社の役割と業務内容

エム・ユー・フロンティア債権回収会社の役割は相手先により異なります。

金融機関に対しては貸出債権の管理回収業務受託・破綻懸念債権またはデフォルト債権の管理回収業務受託に加え、住宅ローン・消費性ローンなどの個別債権の督促・代位弁済・担保処分等の受託がメインとなります。

また、債権管理回収のバックオフィス・コールセンターを提供しています。さらに、取引先企業の再生支援や証券化スキームの管理回収業務受託・不良債権のオフバランス支援を行なっています。

政府関係金融機関や都道府県等の公共機関に対しては、貸付債権・求償債権の管理回収業務や債権の管理回収体制に係わるコンサルティング業務・債権の調査業務を行なっています。

一般事業会社に対してはクレジットカード・リース・ローンなどの債権管理回収業務を、サービサーコールセンターにより回収しています。また、契約代行・事務代行・ローン契約における確認業務・契約書作成代行等の債権の管理回収体制に係るコンサルティング業務や、債権証券化におけるバックアップサービサー業務が主体です。

エムユーフロンティア債権回収会社が取り扱う金融機関等

エム・ユー・フロンティア債権回収会社は三菱UFJフィナンシャル・グループのサービサーであることから、以下の同グループの銀行等の債権回収を多く取り扱っています。

2つ目は三菱UFJフィナンシャル・グループと親しい金融機関です。

3つ目はカード会社等で、

などです。

4つ目は地方公共団体で東京都・愛知県・大阪府などです。

5つ目は独立行政法人で 独立行政法人住宅金融支援機構・独立行政法人中小企業基盤整備機構・独立行政法人日本学生支援機構などです。奨学金などはここに含まれますね。

エムユーフロンティア債権回収会社からのハガキや督促を無視するとどうなる？

①直ちに行動する必要あり　　

裁判所から仮執行宣言付支払督促が送付された場合、差押等の強制執行の可能性があります。したがって、直ちに弁護士に相談する必要があります。

②1週間以内に連絡する必要あり

エム・ユー・フロンティア債権回収会社からの督促内容が全く身に覚えがない場合は1週間以内にお客様相談窓口まで電話するか、警察か消費生活センターや同梱されている異議申立書を2週間以内に簡易裁判所に提出しなければならず無視してはいけません。

エム・ユー・フロンティア債権回収会社からの督促内容に心当たりがある場合は1週間以内に書類に記載された事業部まで電話する必要があります。

③2週間以内に行動する必要あり

支払督促を受け取ってから2週間を経過すると、その日から30日間は債権者は仮執行宣言の申立てをすることができます。したがって、2週間以内に弁護士に相談する必要があります。

④時効の可能性がある場合　　

時効となる可能性がある場合は、エム・ユー・フロンティア債権回収会社に電話をしてはいけません。弁護士等に相談することをお奨めします。

エムユーフロンティア債権回収会社に電話相談してみました

印象と総評

エム・ユー・フロンティア債権回収会社は三菱UFJフィナンシャル・グループのサービサーとして業界をリードする会社ですが、意見や苦情などの相談窓口に電話し「一般論として教えてください」と質問したところ「一般論ですが」と丁寧に説明してくれました。

まず、大事なことは、最近、文書・電話などにより不当に請求してくる詐欺的なケースが増えていることです。

したがって、最初にエム・ユー・フロンティア債権回収会社からの正規の「ハガキ」や「催告書」であることを確認することが重要です。そのためには、エム・ユー・フロンティア債権回収会社に直接、電話することが最も確実です。同じ様な詐欺的な案内がショートメールを使い発信されていることも確認されています。

エム・ユー・フロンティア債権回収会社から「ハガキ」や「催告書」を受け取り、一括返済できる人は殆どいません。大部分の人は分割返済を考える筈ですが、ここで大事なことはエム・ユー・フロンティア債権回収会社に「債権が移った」のか「代わりに連絡して来ている」のかという点です。

前者は「債権譲渡」と呼ばれ債権額よりかなり低い金額でエム・ユー・フロンティア債権回収会社に譲渡された債権で、通常は当初の債権額の10％～30％程度の金額で譲渡された債権です。

また、後者は本来の債権者に代わってエム・ユー・フロンティア債権回収会社が連絡してきた訳です。したがって、前者の場合は分割返済の金額を相当値切ることができると考えられます。

但し、エム・ユー・フロンティア債権回収会社に連絡する前に「債務の時効」の可能性がある場合は、事前に弁護士などに相談することが大事です。いずれにしてもエム・ユー・フロンティア債権回収会社に対しては、真正面から法律論で挑む姿勢が求められます。

 - 過払い金請求への消費者金融の対応