債務整理の森

債務整理を依頼する際の弁護士の選び方と、それぞれの弁護士の口コミや評判を検証し解説します。     ※当サイトはアフィリエイト広告を使用しております。

           

差し押さえはするよりされる方が楽。簡単に回避できる5つのケース

 

どうも、飲食店経営及び経営コンサルタントをしております「えらいてんちょう」と申します。

みなさんは差し押さえされたこと、またはしたことがありますか?私は、実家がこまごまとした商売をやっていた関係で、差し押さえを食らったことがあります。また、自分で仕事をするようになって、今度は自分が差し押さえる側に回ったこともありました。

両方の立場を経験して言えるのは、「差し押さえは、する方が大変」ということ。言い換えれば、「差し押さえられる側は簡単に回避」できます。差し押さえを回避することはほめられたものではありませんが、実際に私が会った例をご紹介します。

差し押さえするのは準備から大変!裁判所から債務名義を取得しろ

そもそも、差し押さえをするには「債務名義」というものが必要になってきます。債務名義とは、簡単にいうと「私(債権者)は〇〇の理由により、あなた(債務者)からこの財産の差し押さえをします」という公の文書です。一般的には、裁判所からもらう「確定判決」が債務名義の役割を担います。つまり差し押さえをするには、訴訟を起こし、裁判で「確定判決」をもらわなければいけません。

金があるのはどこ?見つけ出すのは債権者

さて、債務名義が手に入りました。いよいよ差し押さえ、といきたいところですが、どこに金銭があるか分かりません。実は、差し押さえる財産を特定するのは「差し押さえる側」の仕事なんです。債権者は、債務者の金がどこにあるかを探し出す必要があります。その方法も大変地道です。銀行口座を調べる場合、ひとつひとつ銀行に照会をかけて口座があるか、口座の中に金があるかを地道に調べなければいけません。

比較的簡単なケースは、債務者が不動産を持っていたり、定職についている場合です。職も不動産もある程度特定しやすく、不動産は競売に、給料は1/4を差し押さえることができます。

差し押さえが回避できる5つのケース

ケース1:口座に金を入れない

メジャーな銀行に口座があれば比較的特定は容易ですが、マイナーな銀行となるとそうはいきません。また、幾度となく照会してようやく特定した銀行口座でも、口座内に金がなければ差し押さえは不可能。予め口座から預貯金を抜いておく方法は、差し押さえを回避するケースの代表とも言えるでしょう。

ケース2:職をやめる

銀行口座の中に金はありませんでした。では職を特定し、給料の1/4を差し押さえたいところです。意気込んで調査をしたところ、債務者は職に就いていませんでした。仕事のない人には、差し押さえられる給料もありません。給料の差し押さえも不可能になってしまいました。

ケース3:家にあるのは最低限のものだけ

銀行口座や職がない場合、次に来るのが自宅です。自動車や不動産、高価な宝飾品といったものは差し押さえ、競売にかけることができます。ところが、債務者の自宅に向かったところ、生活必需品しかありませんでした。日常生活に必要な家電や66万円以下の現金は差し押さえが禁止されているため、ここでも空振りに終わります。

ケース4:他人名義の家に住む

現金が66万円以上ある場合や手放したくない物品がある場合、友人や恋人など、他人名義の家に居候する人もいました。こうなると、差し押さえはほぼ不可能です。家の中にあるものは、家の名義人に管理権限があると推定されるため、例え債務者が口座から引き出した100万円を友人の家の金庫に入れていても、それを債務者のものだと主張することは難しくなります。結果、目の前に現金がある場合でも、差し押さえできずに出直し、となりました。

ケース5:生活保護を受ける

一番大変なケースは、債務者が生活保護者だった場合です。生活保護費は差し押さえが禁止されている上、生活保護を受けるに当たって、預貯金や、土地・家屋は売却し、生活費に充てることが必須とされているから、差し押さえれるものがほぼありません。こうなると差し押さえはほぼ絶望的と言ってよいでしょう。

差し押さえ、回避は易し、するは難し

といったように、差し押さえは、「口座からお金を抜き、仕事を辞め、他人の家に居候」すれば簡単に回避できます。逆に差し押さえをしようと思うと、手間も時間も非常にかかる上、徒労に終わることも少なくありません。

差し押さえは、する方が大変なのです。

とはいえ、回避後はデメリットがつきまとう

簡単とは言いましたが、長期的に見ると「口座がまともに使えない」、「働けない」、「自分名義の家を借りれない」というのは、社会復帰しようと思うとかなり大きなデメリットとしてつきまといます。一時逃げるのは簡単ですが、永遠に逃げ続けるのは厳しい茨の道です。

社会復帰をしたいと考えている人には「債務整理」をオススメします。債務整理とは、債権者と交渉し無理のない借金返済ができるように整理する手続きのこと。差し押さえが起こる前に債務整理をして、円満に社会復帰していきましょう。

合わせて読みたい
The following two tabs change content below.
アバター画像

えらいてんちょう

イベントバーエデンの店長。ショボい起業コンサルタント。ブログは57万PV/月。

厳選!おすすめ記事BEST3

1
債務整理のベストな選択とは?経験談を踏まえて基礎情報から弁護士の選び方まで一挙解説

もし多額の借金を抱えてしまった場合、もしくは借金を返せなくなったと思った場合、誰 ...

2
債務整理に注力しているおすすめの事務所一覧【徹底調査】

当サイトでは、実際の取材や債務整理の相談を行なった体験談をもとに、おすすめの弁護 ...

3
債務整理のベストな選択とは?経験談を踏まえて基礎情報から弁護士の選び方まで一挙解説

もし多額の借金を抱えてしまった場合、もしくは借金を返せなくなったと思った場合、誰 ...

任意整理の費用と支払い方法でみる弁護士ランキング 4
任意整理の弁護士費用はどれくらい異なるの?おすすめ事務所を徹底比較

借金に関する相談は、弁護士事務所や司法書士事務所において無料で行なうことができま ...

5
債務整理のベストな選択とは?経験談を踏まえて基礎情報から弁護士の選び方まで一挙解説

もし多額の借金を抱えてしまった場合、もしくは借金を返せなくなったと思った場合、誰 ...

6
ひばり法律事務所の評判・口コミを徹底分析 直接取材でわかった依頼するメリット・デメリット

ひばり法律事務所の特長 累計1万件の債務整理対応実績 緊急性に応じて即レスするス ...

 - 借金が返せないとどうなる?対策集