債務整理の森

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浪費癖を直す、借金を解決する方法。病気・治療も必要なケースも

 

クマ

浪費癖って簡単に治すことができるんじゃないの?

ミミズク

浪費癖は無自覚な人が多いよね。

中には気が付いたら、借金が膨らんでいたという人も少なくないんだ。

浪費癖は、重症化すると、簡単には治すことができない病気のようなものなんだよ。

クマ

病気のようなものって事は治療が必要って事だよね?

浪費癖を治すにはどうすれば良いの?

ミミズク

よし!では早速、浪費癖を治すための方法や、借金を抱えてしまっている場合の対策についても詳しく見ていこう!

浪費癖という言葉は若干過激なようにも感じますが、軽度のものまで含めたら結構自分にも思い当たる・・という人がいるのではないでしょうか。

浪費癖は、軽度なうちはまだ収入の範囲内で何とかなるのですが、重症化してくると借金をして買い物をするようになり、それが家族や友人関係にヒビを入れてしまう事態に発展することもあります。

では、この「浪費癖」の正体と、それによって借金を繰り返してしまう人が取るべき解決策を考えてみましょう。

浪費癖とは

浪費癖とはもちろん専門用語ではないため、その意味は広く解釈されます。

「うっかり使い過ぎてなかなか貯金ができない」程度から「消費者金融から限度額まで借りて首が回らなくなる」というところまであるでしょう。

浪費とは、一般的には「生活していく上で決して必要とはいえないものに過剰なお金をつぎ込んでしまう」状態であり、それが日常化している場合は「浪費癖あり」とみてよいでしょう。

浪費癖がひどくなると、「ギャンブルのために借金を重ね、自己破産」「妻の買い物依存症により離婚調停に発展」などといった事態もあり得ます。

浪費癖が生じてしまう原因

浪費癖が出てくる原因はもちろん単一ではなく、これらの中で2つ以上の原因が絡み合っていることもしばしばあります。

  • 過度なストレス

特に男性の場合、激務によるストレスをお酒やギャンブル、風俗といった遊びで紛らわすタイプの人がいます。

中には生活保護を受けている状況にも関わらずギャンブルをやめられない人もおり、「不正受給」などとしてマスコミに取り挙げられることもあります。

また、女性も近年では責任の重い役職についたことによる勤務時間の増加、家庭と仕事の両立に関する悩み、夫の親戚や子供関係の人たちとの付き合いなど仕事、プライベートの両面でストレスを感じる場面が多くなっています。

女性の場合、パチンコにのめり込むような人もいますが、ギャンブルよりむしろ買い物に走るタイプの人が多いのではないででしょうか。

  • 寂しさ

独身で家に帰ると話し相手がいなく、友達もあまりいないといったタイプの人は孤独を感じやすいものですが、既婚でも夫が自分の話をまったく聞こうとしないケースも珍しくないものです。

女性は男性と比べて「他者への共感性」が高く他愛のない会話でも楽しめるのが特徴ですが、これを男性に求めるのはなかなか難しいため、配偶者がいても孤独や寂しさを感じる人が出てきてしまうのです。

夫が自分を顧みないことから子供に執着してしまい、子供のための習い事や自然食品などで生活費が異常な高額になり、それが借金の原因になった主婦もいます。

また、女性の借金の中には一定の割合で「男性のために借金をしてしまう」人がいます。

ひどい例になると消費者金融の窓口に連れて行かれて女性名義でカードを作らされ、男性が好き勝手に使っているというケースもあります。

冷静に考えたら相手のためにならないにも関わらずこのように「尽くしてしまう」ケースも、やはり本人が内面に抱えている寂しさが原因であることが多いといえます。

  • 物欲や見栄

女性は特に人間関係の中で独特の「同調圧力」を感じることがあります

近所の人の生活レベルが高いと無理してそれに合わせてしまったり、子供の学校を通じての人間関係が濃密になってくると「旦那の収入が低いと思われたくない、ママ友に負けたくない」などの心理が働き、カードローンなどで借金してブランドのバッグやアクセサリーに散財してしまうのです。

また、男性の場合も自分の能力、財力を誇示する目的で分不相応な高級車などに乗りたがる人もいます。

  • 金銭管理が苦手

単に、家計を把握するのが苦手という人もいます。

そのような人は、たいして使っているつもりがないにもかかわらず「給料日までまだあるのに気がついたらお金がない」というパターンに陥ってしまいます。

浪費癖が生じやすい人

もともと精神的に弱い人、依存的傾向が強い人は浪費をストレスからの逃げ道にしてしまう可能性が強くなります。

たとえば、買い物をした時に店員からちやほやされたり丁重に扱われるとその経験が忘れられず、ブランド品を買い漁ってしまう、しかし買ってきた物にはその後見向きもしないというのが典型的な買い物依存症の行動です。

要するに「物が欲しい」のではなく「買うという行動」そのものが目的になっているということです。

また、ギャンブル依存の人は、たまに勝った時の高揚感が忘れられず、負けが込んでいるにもかかわらずその負けをまたギャンブルで取り戻そうとしてしまいます。

客観的に見ればギャンブルで何年もに渡って勝ち続けられる人などいるわけがありません。

そうであればパチンコ店などはそもそも経営が成り立たないことになるからです。

しかし、そこを見極められず、「自分だけは勝てる」と思い込んでしまうところが病的な面なのです。

浪費癖が病気である場合には

クマ

浪費癖はどこの病院を受診すれば良いの?

ミミズク

依存症を扱っている専門外来を探して受診する必要があるね。

精神科でも受診可能だけれど、専門外来の方が治療をスムーズに行うことができるんだ。

「依存症」は意思さえ強く持てば克服できる、というものではありません。

依存症はれっきとした病気であり、重度になってくると専門外来の手を借りなくては容易に克服できるものではないのです。

もちろん、すべての精神科に専門外来があるわけではありませんが、なるべく依存症治療を得意とする病院にかかった方が効果的な治療ができることは言うまでもありません。

浪費癖を治す方法

クマ

自分自身で浪費癖を治すことはできないの?

ミミズク

軽度の場合には、自分で治すことも可能だけれど、簡単には進まないことが多いんだよ。

重度の浪費癖を治すために一番効果的なのが、専門外来や自助グループなどの機関を利用する方法です。

上記のように、「意思を強く持つ」といった精神論だけでは解決しないのが病的な浪費癖です。

ギャンブルや買い物依存症の人などは、専門の治療を受けることで根本的な原因がわかって悪習慣を改善できることがあります。

たとえば、「消費者庁」のウェブサイトにはギャンブル依存症で苦しんでいる人の相談窓口を紹介するページが設けられています。

また、「厚生労働省」のウェブサイトにも同様に「依存症対策」について取り上げたページがあります。

地方ではそのような相談窓口はないのでは?と思っている人もいるのですが、「クレジット・サラ金被害者の会」に類するものが(多少名前は違っていても)地方にも色々な場所に存在します。

ただ、やはり信頼できる人の紹介でない場合はそのような機関自体が「怪しい」団体であることも考えられます。

最悪の例だと、借金を整理する弁護士(司法書士)を紹介すると言われて「整理屋提携弁護士(司法書士)」のところに連れて行かれ、法外な報酬を取られるといったこともあります。

そのような事態にならないためにも最初はできれば法テラスや消費者生活センターなど、公的な相談機関に行ってそこから適切な相談場所を案内してもらう方が安全です。

浪費癖を自覚する

本人が、自分に浪費癖があることにすら気がついていないこともあります。

使い過ぎているところを削減しようとせず、足りなければ借金することが当然で、半ば習慣になっているというものです。

このようなタイプの人は親もまた借金体質であることが多く、親子でまとめて債務整理をすることもしばしばあります。

消費者金融などからの借金には抵抗感を感じる人も多いですが、消費者金融を日常的に利用する親に育てられた子は、普通より借金へのハードルが下がってしまっているのが現実です。

借金しなければ生活できない状態は正常とはいえず、もちろん収入自体が極端に低いこともありますが、やはり収入に対して不必要な支出が多すぎることを疑ってみる必要があります。

収支をチェックする

これはあくまで軽度の場合に限った対処法ですが、何が原因で貯金ができないのか?を理解することが浪費から脱却する第一歩です。

一番シンプルな方法が「家計簿」ですが、最近ではレシートを読み取って自動的につけることができるなど、機能性に優れている家計簿アプリが数多くあります。

家計簿アプリは、導入するだけで家計を視覚化し、使い過ぎた部分をチェックできるわけですから、家計簿は面倒くさい、という思い込みがあった人も習慣化することで自然と浪費を抑えられるようになるはずです。

簡単にお金を使えない状況を作る

一番シンプルな方法は「現金を財布に入れ過ぎない、そしてクレジットカードを入れない」ということです。

たとえばカードを持っているとすぐ買い物してしまう、という人はいっそのことクレジットカードを解約してしまい、デビットカードのみにするという手段もあります。

クレジットカードとデビットカードは外見こそ似ているものの、その仕組みが全く異なります。


デビットカードであれば、紐づけされている金融機関の口座に現在ある分しか使えないため、支払い能力以上に使ってしまうことがないような仕組みになっています。

また、デビットカードはカード会社が立替払いするものではないため、作成する際の与信審査も要りません。

よって、金融事故などを起こしたことがある人でも持つことができます。

合わせて読みたい

毎月生活費が足りなくなる人の中には、電気代や水道代を遅れ遅れで支払っているため現在何月分を支払っているのかがわからなくなり、ますます家計管理ができなくなっているケースもあります。

毎月の固定費は必ず「引き落とし」にして、最初からそのお金がないものとしてその他の生活費を考えていく、ということも適正な家計管理のためには大切なことです。

パートナーや家族の浪費癖を治すには

クマ

家族が浪費癖になっている事に気が付いたらどうしたら良いの?

ミミズク

一緒にクリニックを受診する事が大切だし、借金の返済についても考えていく必要があるね。

家族や交際相手などに浪費癖がありそうだと気づいた場合はどうすればよいのでしょうか?

これも、浪費の理由が何だったのか、軽度なのか、重度なのかにより対処が異なります。

夫婦や親子など同居家族であり、かつ軽度なのであれば一緒にお金の流れをチェックして「この部分が無駄」ということを指摘するだけでも本人の自覚につながるでしょう。

日頃からの情報共有をまめにすることも、相手の状況を把握するために大切なことです。

ただ、単なる交際相手ではお金の使い方まで立ち入れないことも多く、気づいても直接指摘するのが難しいかも知れません。

また、ある程度進んでしまっている場合、周囲の専門知識がない人だけではとても対処できないこともありますから、迷わず専門医などの手を借りるべきです。

ただ、長年染みついたお金の使い方というのはそう簡単に治るものではないともいえます。

結婚しているわけではなく、まだ交際相手という段階なのであれば、もし相手の浪費癖が根本的に治らないと感じたら「別れる」という選択肢もありなのではないでしょうか。

既に借金が多い場合は法律家のところへ

浪費癖という行動習慣を治すことはもちろん大切ですが、すでにある借金がかなり多い場合、そちらも同時に解決しなくてはなりません。

もし「家族の浪費による借金のため保証人にさせられている」などの場合は万一の時に家族に返済義務が発生しますので、より深刻で緊急性が高いといえます。

全国に色々な名前で存在するクレ・サラ被害者の会のような組織に相談すると、弁護士(司法書士)や依存症治療のクリニックなど、さまざまな方面の専門家を紹介してもらえることがあります。

ただ、目の前に存在する借金の支払期限が迫っているが支払えないなど切迫した状況があるなら、直接弁護士(司法書士)を探して相談して回答をもらう方が早いといえます。

そのようなケースでは自己破産、個人再生のような借金の整理と、浪費癖の根本的な治療を同時並行でやっていくべきだからです。

浪費癖を治す&借金を解決する方法、まとめ

クマ

浪費癖が病気だなんて、知らなかったな。

買い物をやめようと思えば、簡単に抜け出すことができるんだと思ってたよ・・・

ミミズク

依存症の場合には、本人の自覚がなければ、通院も治療も難しいんだ。

重症化してしまうと、更に治療が困難になるから、出来るだけ早くクリニックを受診するのがお勧めだよ。

  • 生活に必要ないものに多額のお金をつぎ込んでしまうことを一般的に「浪費」というが、原因としては過度なストレスや寂しさ、物欲、見栄、金銭管理が苦手などさまざまなものがある。
  • 精神的に弱く依存的なタイプの人はギャンブルや買い物など、特定の行動にのめり込みやすく、それが浪費の原因となる。
  • 依存症等、浪費の原因となる行動を根本的に直すには専門外来や自助グループなど専門知識を持つ人の助けを借りる必要があることもある。
    ただ、実態のわからない団体だと悪徳弁護士などと提携していることもあるので最初は公的機関に相談する方が安全である。
  • 毎月お金を借りなければ生活できないと感じている人は、収入に対する支出が多すぎることを疑ってみる必要があるが、家計簿アプリなどを利用して管理するとよい。
  • 無駄な支出を抑えるためには現金を持ち過ぎない、クレジットカードを財布に入れない、デビットカードを利用するなどの工夫が必要である。
  • パートナーや家族の浪費癖がわかったら、その度合いにより対処方法は異なるが、家族であれば重度の場合、専門医に連れて行くべきである。
  • 既に目の前にある借金の返済に困っている場合、直接弁護士(司法書士)を探して弁護士回答をもらい、借金問題解決と浪費癖の治療を同時に進めるべきである。
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西岡容子

青山学院大学卒。認定司法書士。
大学卒業後、受験予備校に就職するが、一生通用する国家資格を取得したいと考えるようになり退職。その後一般企業の派遣社員をしながら猛勉強し、司法書士試験に合格。

平成15年より神奈川県の大手司法書士法人に勤務し、広い分野で実務経験を積んだ後、熊本県へ移住し夫婦で司法書士法人西岡合同事務所を設立。

「悩める女性たちのお力になる」をモットーに、温かくもスピーディーな業務対応で、地域住民を中心に依頼者からの信頼を獲得している。
以後15年以上、司法書士として債務整理、相続、不動産を中心に多くの案件を手掛ける。

債務整理の森への寄稿に際しては、その豊富な経験と現場で得た最新の情報を元に、借金問題に悩むユーザーに向け、確かな記事を執筆中。

■略歴
昭和45年 神奈川県横浜市に生まれる
平成5年   青山学院大学卒業
平成14年 司法書士試験合格 
平成15年 神奈川県の大手司法書士法人に勤務
平成18年 司法書士西岡合同事務所開設

■登録番号
司法書士登録番号 第470615号
簡易裁判所代理権認定番号 第529087

■所属司法書士会
熊本県司法書士会所属

■注力分野
債務整理
不動産登記
相続

■ご覧のみなさまへのメッセージ
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