未払い・滞納でソフトバンク・ドコモやauの携帯を強制解約された!止まる日はいつ?再契約はできるの?返済の必要は?
強制解約になってしまった時って、新たに携帯電話の契約をし直す事ってできるの?
だけど、分割払いができなくなってしまう事が多いね。
今回は携帯電話が強制解約になってしまった時の対処法について、詳しく見ていこう。
まずは、どのような流れで強制解約になるのか、チェックしていくよ!
携帯電話代を払わずに長期間放置していると、強制解約されてしまいます。
再契約して携帯を利用するにはどうすれば良いのでしょうか?
新たな端末を購入するときに分割払いできるのか、滞納した通信料は支払わねばならないのかなど、正しい知識を持っておきましょう。
今回は携帯電話代の未払いが原因で強制解約されたときの対処方法について、解説します。
強制解約後までの流れと再契約について
携帯電話代を払わないと、いずれは強制解約されます。
ただ「1日でも滞納したらすぐに解約される」わけではありません。
まずは強制解約までの流れを簡単に確認しましょう。
強制解約までの流れ
督促が来る
料金支払い日までに必要な利用料を支払わないと、契約先の携帯電話会社から督促が来ます。
通常はメールやハガキで督促状が届きます。
滞納料金を支払うため、コンビニなどで使える「納付書」が同封されるケースもよくあります。
この時点できちんと支払えば、何の問題もなく引き続いて携帯電話を利用できます。
利用停止のお知らせが来る
督促が来ても放置していると、「〇月〇日までに料金を支払わないと、回線を利用停止にします」などと書かれた「お知らせ」が届きます。
この時点で支払えば、強制解約にはなりません。
継続して電話を利用できます。
利用停止される
利用停止のお知らせも無視していると、回線利用を停止されてほとんどの機能を利用できなくなります。
ただしこの時点でも強制解約ではありません。
滞納分を支払えば、ぎりぎりで強制解約を免れます。
強制解約される
利用停止されても放置し、滞納から2~3か月程度が経つと強制解約されます。
これまでの電話番号へ着信があった場合「お客様のおかけになった電話番号は現在使われておりません」という音声案内が流れます。
滞納分を全て返済すれば再契約できる
携帯電話を強制解約されてしまった場合、再契約しないと利用できません。
そのためには、滞納した料金を全額支払う必要があります。
ただし料金には「遅延損害金」も足されるので、滞納した利用料金額よりも大きな金額を払わねばなりません。
利用料金に課される遅延損害金の割合は年率14.5~14.6%にもなります。
機種代金について
端末代金を分割払いにしている方が料金滞納で強制解約されたら、端末代金の残りも一括で払わねばなりません。
端末代にも遅延損害金が課されます。
年率は各社で6.0%程度となっています。
利用停止と強制解約の違い
料金を滞納して「利用停止」になっても「強制解約前」であれば、料金され払えば回線を復活してもらえます。
この場合、再契約ではなく「単にいったん止められた回線を復活させるだけ」なので手続きは簡単です。
電話番号やメールアドレスも変更されません。
一方、「強制解約」された場合には、本当に「再契約」となり、回線を復活させる手続きではありません。
新たに端末を購入するか手持ちの端末を指定して携帯電話会社と新規契約しなければならず、電話番号も変わります。
機種代の分割払いもできない
料金滞納で携帯電話を強制解約された場合、滞納分を支払って再契約するとしても「端末代の分割払い」はできない可能性が高くなります。
携帯電話の端末代を滞納したために「個人信用情報」に「延滞情報」が登録されてしまうからです。
端末代を分割払いする場合、信販会社を利用します。
端末代金の支払を2~3か月間分滞納すると、信販会社が信用情報機関へ延滞情報を登録するので、いわゆる「ブラックリスト」の状態になってしまうのです。
こうなったら新たな端末代の分割払いはできませんし、一般のクレジットカードの契約やローン、キャッシングなどの利用もできません。
滞納分を全額支払っても延滞情報は5年程度残るので、その間は端末代の分割払いをさせてもらえないのです。
強制解約後に携帯電話の再契約をするときには、端末を自分で用意しなければなりません。
もしくは端末代を一括で支払えば新規端末の利用が可能です。
滞納した携帯会社以外なら再契約できるのか
携帯電話代を滞納して強制解約された場合、滞納した携帯電話会社以外なら契約できるのでは?と考える方もおられます。
未払いが残っている場合には、他の携帯会社でも契約不可
残念ながら、未払いの状態では他の携帯電話会社でも契約できません。
携帯電話事業者は「一般社団法人 電気通信事業者協会(TCA)」という協会に加入しており、事業者同士で「不払い情報を共有」しているからです。
1つの会社で料金を滞納した場合、他の事業者にもその情報を知られてしまうので、滞納している限りは新規契約を受け付けてもらえません。
ドコモ、au、ソフトバンクのキャリアだけではなく、格安スマホも契約できないので注意しましょう。
再契約するには、延滞料金を全額払うしかありません。
きちんと支払いさえすれば「不払い情報」が削除されるので、どの携帯電話会社でも契約できるようになります。
延滞情報の登録後5年程度残ってしまう「個人信用情報」と異なり、通信料金の延滞情報は「完済と同時に消してもらえます」。
きちんと支払えば、新規の携帯電話会社だけでなく、これまで利用していた携帯会社でも再契約が可能です。
いつから機種代の分割払いができるのか
携帯電話の端末代を滞納したまま強制解約されたら、個人信用情報に延滞情報が登録されて端末代の分割払いができなくなります。
どのくらい待てば、再度分割払いを認めてもらえるのでしょうか?
基本は完済してから5年程度の経過が必要
端末代を払わないまま強制解約されると、「個人信用情報」に延滞情報が登録されてしまいます。
延滞情報は「完済後5年程度」残るので、その間は新たに分割払いの契約ができません。
つまり再度分割払いを利用するには、以下のステップを踏む必要があります。
- 端末代金の未納分を完済する
まずは未納分を完済しましょう。
支払わない限り、延々と延滞情報が残ります。
未納分には、延滞日数分の「遅延損害金」も加算されるので、早めに支払いましょう。 - 5年程度が経過するのを待つ
未納分を完済してから5年程度が経過すると、ようやく「個人信用情報」から延滞情報が消去されて再度分割払いを利用できるようになります。
債務整理した場合、5年が経過してから
携帯電話代を滞納する方は、他にも消費者金融やカードローンなどで高額な借金をしているケースがよくあります。
その場合「債務整理」によって解決しなければならないでしょう。
債務整理をすると、個人信用情報に事故情報が登録されるのでやはり「ブラックリスト」状態になります。
事故情報が残っている限り、携帯電話端末の分割払いはできません。
債務整理後の事故情報も5年程度残るので、再度端末代の分割払いを利用するには債務整理後5年程度待つ必要があります。
債務整理しても携帯電話の契約自体は可能
なお債務整理をして個人信用情報に「事故情報」が登録されても、携帯電話の新規契約は可能です。
強制解約後、滞納している携帯電話代さえ払ったら、どの携帯電話会社ともすぐに契約できます。
また自己破産した場合には、携帯電話代の支払いも免除されます。
この場合は例外的に、滞納代金を完済しなくても、携帯電話の新規契約が可能となります。
ただし端末代の分割払いはできないので、自分で端末を用意するか一括購入しましょう。
強制解約された時の注意点
その他にも、機種の分割払いがNGになるだけではなくて、他のローンも組めなくなってしまううから注意が必要だね。
携帯電話代を滞納して強制解約されてしまったら、以下の2点に注意が必要です。
強制解約後は同じ番号を利用できない
携帯電話を強制解約されたら、以前使っていた番号は使えなくなります。
契約が打ち切られるので、MNPを使った移転もできません。
同じ携帯電話会社と再契約するとしても、番号が変わります。
ドコモやau、ソフトバンクなど、キャリアのメールアドレスを利用していた場合、そのメールアドレスも取得できない可能性があります。
Gメールなどのウェブメールを利用されていた場合には、メールアドレスについては特に問題はないでしょう。
このように「再契約すると電話番号が変わる」ことには注意が必要です。
機種代を払っていた場合には信用情報に記録が残る
端末代を分割払いしていた場合、支払いを滞納すると個人信用情報に延滞情報が登録されます。
端末代の分割払いには信販会社が関与しているので、「クレジットカードを滞納した」のと同じ状態になってしまうからです。
個人信用情報に延滞情報が登録されると、新たに端末代の分割払いができないだけでなく、一切のローンやクレジットを利用できなくなります。
- クレジットカードの発行
- 住宅ローンの利用
- 教育ローンの利用
- 車のローンの利用
- 消費者金融の利用
- キャッシング
- 銀行カードローンの利用
- 奨学金の連帯保証人になる
上記のようなことがすべて不可能になります。
延滞情報を消してもらうには、完済後5年程度を待たねばなりません。
その間大変不便な生活を強いられる可能性が高いので、注意が必要です。
端末代の分割払いができないならどうすればよいのか?
新たに契約するにはどうしたら良いのかな?
携帯電話を強制解約されて端末代を分割払いできなくなったら、どう対応すれば良いのでしょうか?
家族や知人に契約してもらう
よくあるのが、家族や知人、友人に携帯電話を契約してもらうパターンです。
ブラックリスト状態になっていない家族や知人に携帯電話の契約名義人になってもらえば、問題なく分割払いを利用できます。
ただし、家族や知人に迷惑をかけないよう、確実に携帯代や端末代を払わねばなりません。
もしも迷惑をかけたら信用を失い、人間関係も壊れてしまう可能性が高いので注意しましょう。
手持ちの端末を使う
最近では、スマホの端末をたくさん持っている方が増えています。
以前使っていた端末が手元にある方もいますし、強制解約前に利用していた端末が手元に残っているケースもあるでしょう。
手元に既に端末がある場合、その端末を使って携帯電話の契約ができます。
ただし携帯電話会社ごとに使える機種が異なるので、対応している会社と通信契約をしましょう。
一括払いする
携帯電話端末代金を分割払いできなくても、一括払いすれば問題なく端末を入手できます。
自分1人で資金を捻出できないなら、家族などに頼ったりお金を借りたりしても良いでしょう。
中古の端末を購入する
携帯電話端末を新規購入すると、かなり高額です。
安いものでも3万円程度はするでしょう。
もしもお金が足りないなら、中古端末を購入する方法があります。
メルカリやヤフオクなどで探せば5,000円程度で買える場合もあります。
ただし中古なので動作の保証はありません。
契約する携帯電話会社に対応している機種を選ぶ必要もあります。
携帯電話端末に関する知識があり、リスクを踏まえて購入できる方には有効な方法といえるでしょう。
まとめ
強制解約になると携帯電話を持つことができなくなるのかと思っていたから安心したよ。
返済できないと思った時には、出来るだけ早く弁護士に相談して、早期解決を目指すのがおすすめだよ。
携帯電話代を滞納してしまった場合、早急に電話会社に確認して滞納分を全額支払うべきです。
早めに支払えば強制解約にもブラックリスト状態にもなりません。
強制解約されてしまっても、滞納料金さえ支払えば再契約できます。
ただし端末代の分割払いはできない可能性が高くなるでしょう。
もしも滞納料金をどうしても支払えず、他に借金もできてしまっているなら債務整理をお勧めします。
債務整理をすると、5年程度でブラックリスト状態が解消されて再度端末代の分割払いもできるようになります。困ったときには専門家に相談してみてください。
福谷陽子
元弁護士・ライター。
弁護士としての活動した約10年間のうち、7年間は独立開業して事務所の運営を行う。
実務においては債務整理案件を多数担当し、任意整理・個人再生・自己破産のみならず、過払金請求も手がける。
その経験をもとに、現在はライターとして法律関係の記事を執筆している。
■略歴
・京都大学法学部在学中、司法試験合格
・京都大学法学部卒業後、司法研修所入所
・弁護士登録・某法律事務所にて勤務
・独立し、陽花法律事務所を設立
・弁護士活動を停止し、ライターに転身
■ご覧のみなさまへのメッセージ
借金問題を抱えていると、追い詰められた気持ちになるものです。
「どうしようもない」「借りた自分が悪い」「借りたからには返さなければ」と律儀な思いを持ち、必死で返済を続けている方もおられるでしょう。
しかしどんなに頑張っても返済できない借金があるものです。
法律は借金返済できない方や苦しくなった方に救済手段をもうけています。
債務整理をすると嘘のように借金問題を簡単に解決できるケースが本当に多いです。
借金問題に悩んでいる時間はもったいないです。
債務整理は恥ずかしいことではないので、勇気を出して専門家へ相談していただきたいと思います。
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