債務整理(自己破産・任意整理・過払金請求など)の弁護士の選び方
この記事は、債務整理を依頼する弁護士の選び方と探し方について書いています。「債務整理をするぞ!」と決めたのはいいければ「弁護士の知り合いなんていないし、どこに依頼すれば良いのだろう?」という方は是非参考にしてみて下さい。
債務整理の弁護士選びの考え方
弁護士の選び方をお教えする前に、少し私の経験をお話します。私が自己破産した時に弁護士選びで最も気にしたことは、やはり、費用のことでした。自己破産するほど追い込まれていた状況ではそれが当たり前でした。
とりあえず、勤務先の会社が紹介してくれた弁護士に会い、着手金20万円という金額に安堵したことを覚えています。只、正式に委任契約を結んだ後も
- 本当に20万円で最後まで手続を行ってくれるのか
- 途中で追加の弁護士報酬を請求されるのではないか
などと疑心暗鬼を繰り返しながらの手続きでした。結果的には半年ほどで自己破産と免責が決まり、追加の弁護士報酬を請求されることもありませんでしたが。
債務整理に精通した弁護士を選ぶ事
今や弁護士も専門弁護士の時代で大手弁護士事務所においては刑事事件と民事事件に分かれた上で、訴訟内容により、「民事は商法・会社法・特許法・金融商品取引法・貸金業法・国際法」などの専門分野に細分化されています。
つまり、債務整理を成功させるには、「債務整理を専門とした弁護士に相談」することが大切です。
弁護士の探し方と5つの選定基準
弁護士選びの5つの基準は下記の通りです。
1.債務整理を専門としているか?
まず、選定基準の1つ目は債務整理専門の腕利き弁護士であることで、債務整理専門の腕利き弁護士を見つけるにはネットでしっかりリサーチすることが重要です。ただし、残念ながら検索をして出てくる多くのランキングは信用できるものではありません。
実際に事務所のホームページを読んで、債務整理の解決実績や経験を調べてみて下さい。
その上で、一度無料相談をしてみるとホームページに書かれていることが信頼できるかどうかがわかるはずです。ある程度目星がついたら「教えてgoo」「yahoo知恵袋」などで事務所名を検索してみると良いでしょう。悪評のあるところはすぐにヒットします。
2.無料相談で好印象だった弁護士
2つ目は無料相談で好印象を受けた事務所や弁護士を選ぶことです。債務整理は専門性とともに弁護士の人柄も大事です。
依頼者はプライベートの全てをさらけ出すことになりますから、人柄を好きになれない弁護士や気の合わない弁護士とは上手く行かないことも多いのです。そして、無料相談においては以下のポイントをしっかり確認することが大事です。
3.弁護士報酬を書面で確認
選定基準の3つ目として着手金や成功報酬を含めた手続費用と弁護士報酬を確認することで、口頭ではなく文書で確認することが大事です。後々、追加の費用などでもめることもあるからです。また、弁護士報酬を分割払いや後払いにできるかどうかも確認しておく必要があります。
債務整理の相談をするということは、例外なく現金に困っているはずです。しかし、早く手続きをしたいのに、積み立てなどをしている時間は無駄です。現金がなくても手続きを開始してくれる事務所に依頼することも大切です。
4.タイムテーブルを提示してくれる
4つ目は、債務整理手続のタイムテーブルを示してくれる弁護士であることです。
実際の手続きは様々な理由で予定通りに手続が進まないことがあります。その様な時にタイムテーブルがあれば、弁護士に直ぐに確認することできます。
5.直接会えるかどうか
最後に、選定基準の5つ目は訪問した際に、基本的に受任する弁護士が直接会って面談できるかどうかも重要なポイントです。電話やメール対応も同様でいつも代理の事務職員が話を聴くだけではトラブルのもとだからです。
以上ですが、なかなかあなた自身で弁護士選びをするのは簡単ではないと思います。そこで、当事務所では債務整理に強い弁護士事務所を厳選し、ピックアップした事務所すべてに電話相談をすることで上記5つの項目を調査しました。その結果を、ランキングにしています。
借金相談をするまでの8つのステップ
- ネットで良さそうな弁護士事務所や弁護士を探す
↓ - 電話やメールで詳細を問い合わせ絞り込む
↓ - 無料相談のアポを取る
↓ - 実際に無料相談を受けて感触を確かめる
↓ - 無料相談で弁護士の債務整理の経験や実績を確認する(ここまでを当サイトでやっています。その結果がこちら)
↓ - 着手金や成功報酬を含めた弁護士報酬を文書で確認する
↓ - 委任契約書と債務整理手続のタイムテーブルを文書で確認する
↓ - 受任する弁護士に直接会って全てを確認する
依頼してはいけない弁護士の3つのポイント
債務整理が専門ではない弁護士が債務整理手続を引き受けることも少なくありません。なぜなら、弁護士であれば経験や能力を別にすると、誰でも債務整理手続を受任することができるからです。
特に、弁護士事務所が少ない地方の場合は、必ずしも債務整理専門の弁護士ばかりが受任しているとは限りません。しかし、専門ではない事務所に依頼をするとデメリットしかありません。
ここでは、「依頼してはいけない弁護士の特徴」を紹介します。
債務整理が専門ではない
従って、間違っても依頼してはいけないダメな弁護士の特徴の1つ目は、債務整理が専門ではない弁護士で、このことは繰り返し述べてきました。
弁護士報酬と今後の予定がはっきりしない
特徴の2つ目は弁護士と委任契約を結ぶ段階に至っても、文書による弁護士報酬の説明や債務整理手続のタイムテーブルが示されないケースです。この様な弁護士とは委任契約を結ぶべきではありません。中には委任契約書を作らないケースもあるようですが、もっての外と考えるべきです。
担当弁護士がはっきりしない
ダメな弁護士の特徴の3つ目は担当弁護士がハッキリしないケースです。
最初に担当弁護士が決められますが、何度か接触する度に不在などで他の弁護士が出てきたり、事務職員が出てきたりで入れ代わり立ち代わりで事が進められます。
意外に大手弁護士事務所に多いパターンです。この様な傾向が見受けられる事務所や弁護士には間違っても依頼しないことで、正式に委任した後で気付いた場合は厳重に抗議するか解任を選択した方が良いかもしれません。
依頼してはいけない弁護士の特徴まとめ
- 債務整理が専門ではない
- 弁護士報酬と今後の予定がはっきりしない
- 担当弁護士がはっきりしない
最後にポイントをまとめるとすれば・・・
私が自己破産で弁護士を選んだ時は費用のことばかり気にしていました。また、着手金の20万円を支払った後も常に追加の請求に怯えていました。債務整理の時にお金に余裕がある人はいないので、誰でも似た様な不安を持つことになります。
私の場合は委任時に文書による弁護士報酬の説明や債務整理手続のタイムテーブルも全く示されませんでしたので、ずっと不安感を持ち続けました。結果的には良い弁護士に当たり手続は上手くいき追加の費用の請求もありませんでした。
最後に振り返って言えることは、
債務整理手続の弁護士費用は余り気にしない方が良い
ということです。
それよりも弁護士選定までの順序と5つの選定基準から良い弁護士を見つけることが優先されます。そして、着手金さえ払えれば後の分は分割をお願いすることもできるのです。(着手金が無料の事務所も増えています)
例えば、自己破産の弁護士費用を見ても、安いところで20万円~40万円で高いところでも50万円~60万円といったところです。従って、数百万円から数千万円の債務を自己破産し免責して貰うのに比べると桁が違う金額の話です。
つまり、重要なことは債務整理手続を成功させることであり、弁護士費用を気にする余りダメな弁護士に依頼して手続に失敗しては、それこそ元も子も失うことになってしまいます。
尚、当サイトでおすすめしている法律事務所はすべて直接無料相談をして裏付けをとっています。ランキングに掲載している事務所は上記の選定基準をクリアしているところだけですので、安心して相談してみて下さい。
(この記事は坂本一夫が書いています)
債務整理の森編集部
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