SMBC債権回収会社から督促状が来た時の対応を電話で聞いてみました

SMBC債権回収会社から督促状や催告書などによる取り立て、債権譲渡通知などが来た場合はどのように対応すれば良いのか？実際にSMBC債権回収に電話をして聞いてみました。

SMBC債権回収会社に電話相談してみました

SMBC債権回収会社からのハガキや督促を無視するとどうなる？

直ちに行動する必要あり　　

SMBC債権回収会社からのハガキや督促に全く心当たりが無い場合は、SMBC債権回収会社企画部03-3544-6010か全国サービサー協会の苦情受付・相談センター03-3221-6711または警察に電話して下さい。また、裁判所から仮執行宣言付支払督促が送付された場合、差押等の強制執行の可能性がありますので直ちに弁護士等に相談する必要があります。

1週間以内に連絡する必要あり

SMBC債権回収会社からの督促内容に心当たりがある場合は、1週間以内に書類に記載された部署まで電話する必要があります。書類に記入された確認番号を伝えれば直ぐに分かるようになっています。ただし、時効の可能性がある場合を除きます。　

2週間以内に行動する必要あり

支払督促を受け取ってから2週間を経過すると、その日から30日の間に債権者は仮執行宣言の申立てをすることができます。つまり、債権者は差し押さえの準備に入りますので、債務者が仮執行宣言の申立てを阻止するには弁護士に相談し2週間以内に対応する必要があります。

時効の可能性がある場合　　

債務に時効の可能性がある場合は、時効を中断することになりますのでSMBC債権回収会社に電話をしてはいけません。直ぐに弁護士等に相談することをお奨めします。

SMBC債権回収会社って？

続いて、SMBC債権回収会社とはいったいどんな会社なのか？です。

SMBC債権回収会社は法務大臣の許可を得て無担保債権の管理・回収を主たる業務とする債権回収専門会社（サービサー）で、三井住友フィナンシャルグループの一員である三井住友銀行の子会社です。SMBC債権回収会社は1999年にSMBCビジネス債権回収会社として設立され、2007年にSMBCローン債権回収会社と合併し現在の社名に変更されました。

したがって、三井住友銀行の債権管理回収会社としてグループからの受託業務を中心に、法人・個人向け債権を幅広く取り扱っています。

また、グループ企業以外では2011年までNTTドコモのDCMXクレジットカードの債権回収委託先でしたので、ドコモの携帯電話料金を滞納した人が過去にSMBC債権回収から督促を受けた場合もあり得ます。SMBC債権回収会社には2017 年3月末現在で役員20名と従業員211 名の計 231 名が在籍しており、東京に本社を置き首都圏6拠点・大阪および神戸にも拠点を設置しています。

SMBC債権回収会社の詳細

本社	〒104-0045 東京都中央区築地3丁目16番9号
電話	03-3544-6003（代表）　03-3544-6010（企画部）
代表者	稲垣　尚
許可番号	法務大臣許可第41号
設立日	1999年3月
資本金	10億円
事業内容	三井住友銀行をはじめ金融機関から受託した不良債権のサービシング業務 第三者から購入したNPLのサービシング業務
従業員数	231名
株主	株式会社三井住友銀行（出資比率100%）

SMBC債権回収会社の役割と業務内容

三井住友フィナンシャルグループに対する貢献の最大化によるプレゼンスの向上

SMBC債権回収会社は三井住友フィナンシャルグループの債権回収会社として、SMBCグループの債権回収に加えてSMBC信用保証が代位弁済した後の任意売却の窓口としての業務を行っています。

つまり、三井住友銀行でローンを組んでいて返済が滞るとSMBC信用保証が代位弁済しますが、債務者からの希望があれば任意売却に応じることになります。

サービサ ー法を遵守する体制を整備する

SMBC債権回収会社では企画部経営管理室が責任部署として、全社にわたってサービサ ー法を遵守する体制を整備しています。

まず、各業務部門が適切に法定帳簿を記載しているかどうかの確認、そして、サービサー法に関する社内勉強会の実施や、外部研修会への参加を通じたサービサー法をめぐる業界の共通認識等の社内周知等に注力しています。

SMBC債権回収会社が取り扱う金融機関等

三井住友銀行・プロミスなどの債権

SMBC債権回収は三井住友銀行と三井住友フィナンシャルグループの問題債権の削減、

加えて収益への貢献を最重要方針の1つと定めています。

三井住友フィナンシャルグループ関係の債権

	件数	金額（百万円）
2013年	2,078	138,512
2014年	673	22,690
2015年	619	18,006
2016年	724	16,958
2017年	779	16,227

外部の債権

	件数	金額（百万円）
2013年	321	6,432
2014年	186	6,679
2015年	217	2,821
2016年	216	5,517
2017年	1,805	6,269

上記の様に外部の債権に対して三井住友フィナンシャルグループ関係の債権は、件数・金額共に3倍～4倍に達しています。

印象と総評

SMBC債権回収会社に電話で「妻宛てに催告書が来たので教えて下さい」とお願いしたところ、

「ご本人以外に具体的な質問にはお答えできませんが」と言いながら出来る限り返答してくれたという印象です。

SMBC債権回収会社は社名からも解る様に三井住友フィナンシャルグループの債権回収会社ですから、グループ内の債権回収が優先されます。2016年までのSMBC債権回収会社が取り扱う外部の債権に対して三井住友フィナンシャルグループ関係の債権は、件数・金額共に3倍～4倍に達しています。ただ、2017年に外部の債権の取り扱い件数が急増しており、2017年から新たに外部の小口債権の取り扱いを開始したと考えられます。

また、強調されたのはSMBC債権回収会社に債権が残っている場合は、早めの連絡をお願いしたいということです。延滞期間が長引くにつれて督促等を無視する人が増えますが、請求を放置し続け逃げ切れる人は極々一部です。

しかしながら、長期間に渡り逃げ回るのは、その代償も大きいので実は最もやってはいけない対応なのです。それよりも、弁護士などの専門家に依頼して主張すべきことは主張した上で、債務の整理に臨んだ方が結果は良くなる筈です。

 - 過払い金請求への消費者金融の対応