債務整理の森

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専業主婦の債務整理

 

専業主婦の場合、夫や子供、両親などの家族に秘密で借金をしており、バレないように借金返済をしている方も多いです。そんな方でも債務整理はできるのでしょうか?

この記事では、収入がない専業主婦でも債務整理は可能かどうかと、周りの人に知られないように債務整理をする方法をまとめています。

まずは、「主婦の借金あるある」を4コマ漫画で紹介します。あなたもこんな状況になっていたらヤバイですよ?

専業主婦の債務整理

主婦の借金あるある

お金を借りに来るお客様は 老若男女様々いらっしゃいますが 専業主婦の方もわりといらっしゃる もしもしー○×金融ですが お客様のご返済が滞っておりますのでご連絡を差し上げました= → 催促の電話 ガッチャッ 名乗ったとたんビックリしたのかガチャ切りされる事が多い

もっいっかいかける もしもしー すみません!さっきは主人が近くに居たので切ってしましました! 大丈夫ですよご本人以外には知らせないようになっていますので そうなんですか!!安心しました!!よかったー!! ご主人にバラさないと伝えると突然警戒心を解く方も多いのだが ・・・~~でね?うち子供が2人が習い事やっててネ主人の甲斐性が・・・ お隣の奥さんが外車を買ったなんて毎日毎日自慢してくるのよネ!あのヒト何かにつけて自慢たら ハイ大変ですね・・・ 警戒心解きすぎて奥様の井戸端会議に付き合わされることも多い・・・

お金を借りに来るお客様は 老若男女様々いらっしゃいますが 主婦の方もわりといらっしゃる いらっしゃいませー お金借りたいんですけど!主婦です!借りれますかっ? わたしってこういうところよく来るように見えますか!? なぜか自分が金コマに見えるかを すごく気にする人も多い

ごめんなさい今月利息しか返せなくて・・・ かしこまりましたー○千円になりますネ あの利息しか返せないって恥ずかしいコトですよね・・・ そんなことないですよ? そうなんだ!? 最高何か月くらい利息だけの人いる? 3回くらいなら利息だけでも恥ずかしくないかな!? 安心はするんじゃないっ

こんなことになっていたら、すぐに債務整理を検討するべき。それでは、具体的な疑問について見てみましょう。

専業主婦でも債務整理はできるのか

働いておらず収入がない専業主婦でもできる債務整理はあります。

専業主婦は収入がゼロまたはパート収入のみの事も少なくありません。今後、借金を返済する能力があるかどうかでどの債務整理を選ぶかが変わってきます。

専業主婦にできる債務整理とは?

債務整理とは、借金が膨らんで支払いが困難になった場合に借金返済額を軽減したり、過払い金の返還請求をしたり、免除を受けるなどして、返済の負担を軽くする目的で行われるものです。

種類は任意整理・特定調停・個人再生・自己破産の4種類ありますが、収入がない専業主婦が債務整理をする場合は「任意整理」か「特定調停」「自己破産」のいずれかの手続きをします。

任意整理・特定調停は、手続き後も返済義務が残りますが、返済金は夫の給与の中から支払っても問題ありません

もっと詳しく任意整理について知るには任意整理とは?メリットとデメリットの記事もご覧ください。

任意整理・特定調停の注意点

手続き後にも借金が残ります。返済金は夫や家族の収入から出してもよく、収入がない専業主婦でも夫や家族の支援を得ることで手続き可能となります。

自己破産の注意点

手続き後に借金がゼロになる債務整理です。ただし、自分の名義の車や住宅、高価な貴金属(宝飾品など)を持っている場合は差し押さえられます。

夫に内緒で債務整理をするには

そもそも夫に内緒で借金はできるの?

貸金業法が改正され、利用者の年収によって借り入れ制限がかかるようになった「総量規制」が導入された現在、収入のない専業主婦は気軽にキャッシングが出来なくなりました。総量規制対象外のキャッシングもありますが、基本的に夫に内緒で専業主婦が借金するのは難しくなっています

しかしそれ以前、独身時代のショッピングローンやカードローンが残ったままだったり、生活費の困窮などお金(現金)が必要となりキャッシングしたり、買い物の浪費(貴金属・ブランド品)、投機の浪費(FXやパチンコ)などで専業主婦であっても借金が出来た時代がありました。

お金を借りたことを夫に相談できない専業主婦たち

本来は夫や家族に相談して借金返済の支援をしてもらえると良いのですが、一人で悩んでいる専業主婦の方も多くいます。

インターネットに数ある借金体験者のブログや体験談などを見ると、相談したら夫婦関係が悪くなった、離婚してしまったというものが沢山あります。悩んでいるときに、こういったものを見てしまうと、ますます夫に話を切り出せなくなってしまいます。

しかし、そのままでは借金は増えてしまう一方です。滞納をすると催促の電話や郵便物が大量に届くようになるため、家族にも気づかれてしまうかもしれません。

債務整理の中には夫や家族にバレないものもありますので、一人で悩まずに弁護士や司法書士などの専門家に相談をしてみましょう。相談者個人の状況にあわせて最適な債務整理方法を提案してくれます。

弁護士や司法書士には守秘義務があるため、相談したことは夫や家族にはわかりません。

夫にバレにくい債務整理は「任意整理」

債務整理の中でも、夫や家族に内緒のまま手続きができるのは任意整理となります。

ただし、任意整理は手続き後にも借金が残ります。完済までは、毎月コツコツ支払う必要があります。返済費用を自身のアルバイト・パート代や、家計をやりくりするなどして返済に回せるのであれば、完済までバレる事はないでしょう。

アルバイト・パート代も、やりくりできる費用もないようであれば、夫や家族に相談して支援してもらわなければいけません。そうなると、夫や家族に内緒で任意整理するのは難しくなります。

任意整理のやり取りは電話と書面が基本

任意整理は、弁護士・司法書士と債権者間での話し合いで手続きが進められます。弁護士とあなたは相談時に会って話をしますが、その後の連絡は携帯電話に直接連絡をもらえばよく、書面でのやりとりも郵便局留め(https://www.post.japanpost.jp/service/sisho/)を利用すれば自宅に郵便物が届くことはありません。

家族のいない時間帯に連絡をとったり、郵便物を取りに行けばバレることはありません。

バレてしまうケース

任意整理をした後に、夫や家族にバレてしまう理由は、次のようなものがあります。

支出を不審がられる

収入がない専業主婦が任意整理後に返済する費用は、家計の中からこっそり捻出するのがほとんどです。毎月数万の使途不明金が長期間続くと、さすがに不審がられてバレてしまう事があります。

新規のローンやクレジットが契約できない

債務整理後は、一定期間(整理の種類によるが5~10年)は新しくローンや、クレジットカードを作ることが出来なくなります。夫名義の家族カードを作っている場合も、妻が債務整理をしたことによって利用が制限されてしまう事があります(カードの更新時に与信判断があった場合)。

これらを不審に思った夫や家族に、理由を聞かれたことからバレてしまうことがあります。

自己破産の場合は、夫や家族に内緒で手続きをすすめることは難しくなります。理由には次のようなものがあります。

夫の情報が必要になる

夫の給与明細や源泉徴収票、通帳のコピーなどが必要になります。普段からこれらの書類を管理しているなら問題ありません。夫が管理しているなら、理由も言わずにこれらの書類を準備するのは難しいのではないでしょうか。

財産が差し押さえられる

夫と共同名義でローンを組んだ住宅や、自分名義の車や高価な宝飾品、生命保険や株券など時価20万円以上の財産を保有している場合は、すべて差し押さえられてしまいます。これだけ大きなものがなくなれば、さすがにバレてしまいますね。

専業主婦の債務整理で注意すべきポイント

夫や子供、会社への影響はある?

債務整理をすると、信用情報機関に信用情報が記載されます(いわゆるブラックリスト)。これにより、手続き完了後5年間(自己破産の場合は10年)各種ローンやクレジットなどの審査には通らなくなりますし、誰かの保証人にはなれません。

しかしこれらは専業主婦のあなた自身の信用情報のため、配偶者である夫や子供の信用情報には影響がありません。夫の会社や、自分がパートなどで働いている会社へも連絡がいきませんし、影響もありません。

信用情報機関の情報は開示請求が出来ますが本人以外からは申し込みできません。また、夫が夫の信用情報を確認しても、妻の情報は載っていませんので安心してください。

ただし、債務整理をしたことで家族に影響があるとすれば、次の2点が考えられます。

債務整理後に住宅ローンを組んでマイホームを購入する場合

マイホームを購入する際は、ほとんどの人が住宅ローンを組むことになります。

このとき、夫名義でローンを組み、妻が連帯保証人になるケースが多くなります。もし妻が債務整理を行ってブラックリストにのっている場合には、住宅ローンの審査が通らない可能性があります

住宅ローンを提供している金融機関は主に銀行となりますが、銀行のローン審査は信販会社や消費者金融の審査よりも厳しいため、一度ブラックリストに載ってしまったら10年以上待ってからローンを組む(保証人になる)のが確実です。

賃貸住宅の家賃を妻名義のクレジットカードで払っている場合

債務整理をすることで賃貸住宅に住み続けられるか?という点においては、基本的には問題ありません。賃貸住宅の契約者が夫名義で支払いも口座引落しや振込で払っているなら、家賃の滞納をしなければ大丈夫です。

しかし、契約者が妻名義で妻名義のクレジットカードで家賃を支払っているときは要注意です。債務整理を行うことで、クレジットカードは使用できなくなります。この場合は、支払い方法を変更するなどの手続きをしないといけません。

子供が奨学金を受けるために親が保証人となる場合

子供が高校生・大学生になるときなどに、奨学金を受ける事があるかもしれません。

例えば日本学生支援機構の奨学金は、同一世帯の親族が連帯保証人になる必要があります。このとき、債務整理をしている親が連帯保証人になると審査に通らない可能性があります

上記2点については、いずれもケースバイケースで審査が通ることもあります。不安な場合は、債務整理を弁護士事務所(法律事務所)に依頼する際に、弁護士や司法書士に相談しておきましょう。

自宅が共有名義(ペアローン)の場合

専業主婦であっても、自宅の住宅ローンを夫との共有名義で組んでいる場合があります。

自己破産した場合は、共有名義であっても妻名義の部分については差し押さえの対象となります。競売にかけられてしまうと、自宅(と土地)は夫と落札者の共有となってしまいます。

対策としては、妻名義の部分を夫や家族に買い取ってもらい、名義を夫単独または家族との共有にする方法などがあります。

その他、住宅ローンを除外できる任意整理や特定調停もありますが、いずれの手続きも複雑なため、弁護士や司法書士に相談したほうが良いでしょう。

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西岡容子

西岡容子

熊本にて夫婦で司法書士事務所を営む。10年以上の実務経験で、債務整理の経験も豊富。現場での経験を活かしてユーザーのためになる確かな記事を執筆中。
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